ミニジョブだけだと、健康保険は自分で払う。ドイツに来たばかりの人に知ってほしい保険の話【2026年版】
こんにちは。3年前に払いすぎた保険料が戻ってきて、別に得したわけじゃないのに得した気分になっている吉田です(笑)
ミニジョブだけで働いていたら、ある日いきなり保険会社から請求書が届いた。最近、そんな話を聞きました。保険料は給料から勝手に引かれていると思っていたそうです。
気持ちはめちゃくちゃわかります。僕にも知らなかった時期があるし、自分で払うことになったときは正直かなり痛かった。
なので今日は、ドイツに来たばかりの人でもわかるように、健康保険の仕組みを書いてみます。それでは行ってみましょー!!
ミニジョブには、保険がついてこない
先に結論を言うと、ミニジョブだけで働いている人は、健康保険を自分でなんとかしないといけません。
ミニジョブは、給料から健康保険料が引かれません。普通に勤めていれば保険料は給料から自動で引かれるので、ミニジョブでも引かれていると思いがちなんですよね。ミニジョブの人がすでに公的保険に入っていれば、店は給料の13%を健康保険に払います。でもこれは店が払う分で、本人の保険料の代わりにはならないんです。ここが一番わかりにくいところです。
一方で、ドイツに住む人は全員、健康保険に入る義務があります。だからミニジョブだけの人は、次のどれかで入ることになります。
- 家族の保険に入る。配偶者や親がドイツの公的保険に入っていれば、タダで一緒に入れることがある。収入の上限は月565ユーロ、ミニジョブなら月603ユーロまで
- 学生の保険に入る。月140〜150ユーロくらい
- 自分で入る(任意加入)。収入が少なくても、最低で月270〜280ユーロくらい
問題は3つ目です。ミニジョブで稼げるのは月603ユーロまで。そこから保険で280ユーロ持っていかれたら、半分近くが消える計算です。給料から引かれていると思っていたら、別のところからドカンと請求が来るわけです。
保険会社は、勝手に続けてくれる
もう一つ、来たばかりの人がびっくりする仕組みがあります。
会社員として働いていた、学生だった、家族の保険に入っていた。そういう保険が終わると、保険会社は自動で「任意加入」に切り替えて、会員を続けてくれます。2013年から、こういう決まりになっています。
親切なようで、請求書も自動で来ます(笑)
「辞めたから保険も終わり」と思って放っておくと、あとから何ヶ月分もまとめて請求されることがあります。保険に入っていなかった期間があとから見つかった場合も、さかのぼって払うことになります。手紙が来たら、ドイツ語が読めなくても放っておかない。これだけは覚えておいてください。
店を閉めたあと、月500ユーロ
僕の話もしておきます。
2022年の9月に当時やっていた店を閉めて、10月から個人事業主になりました。保険はAOKで、保険料は全部自分持ち。月500ユーロくらいでした。勤めていれば会社が半分出してくれるのに、全部自分です。店がない時期の500ユーロは、本当に痛かった。
ところが、この話には続きがあります。
少し前に、保険会社から手紙が来ました。「2023年の収入を証明してください」。何だろうと思って出したら、返ってきた答えが「あなたは払いすぎでした」。そして今月、数千ユーロ戻ってきました。たしか去年も、同じように戻ってきた気がします。
個人事業主の保険料は、まず前の年の収入をもとに「仮」で決まります。そのあと、その年の税金の確定通知(Steuerbescheid)が出たら、本当の収入で計算し直す。払いすぎていれば返ってくるし、足りなければ追加で請求される。3年越しの答え合わせみたいなものです。
ここで大事なのは、収入の証明を出さないと、一番高い保険料で計算されてしまうことがある点です。目安は、その年が終わってから3年以内。あの手紙を放っておいたら、戻ってくるどころか、逆に請求が来ていたかもしれません。
日本の国保と、一番違うところ
日本の国保は、所得が少なければ保険料が軽くなります。ドイツの任意加入は、収入がゼロでも月270〜280ユーロくらいかかる。日本の感覚で「収入がないから安いはず」と思っていると、痛い目を見ます。
その代わり、ドイツの公的保険は診察で窓口にお金を払いません。日本の3割負担とは、そこが逆なんですよね。
保険会社の選び方は、前にこちらの記事に書きました。
ドイツで医療保険を選ぶ方法:歯のホワイトニングが無料になる!BKK Firmusの特典とは
学生とワーホリの人は
- 学生は、30歳になる学期の終わりまで学生の保険に入れる。月140〜150ユーロくらいで、ミニジョブをしてもそのままでいい
- ワーホリは、ビザのときに入ってきた保険で過ごせる。ただし月603ユーロを超えて働くと、ドイツの公的保険に入る義務が出てくる
まとめ
- ミニジョブだけだと、健康保険は自分でなんとかする。家族の保険、学生の保険、自分で入る、のどれか
- 保険会社からの手紙は放っておかない。前の保険が終わると、請求書は自動で来る
- 個人事業主は、税金の確定通知が出たら保険会社に送る。払いすぎていれば戻ってくる
ドイツで働くときのお金と権利の話は、noteにもまとめています。最低賃金とミニジョブの数字、メールで相談できる窓口も載せました。
ドイツで働く日本人に、最低賃金とミニジョブのことだけは知っておいてほしい【2026年版】(note)
数字は2026年のものです。保険料は保険会社や一人ひとりの状況で変わるので、最後は自分の保険会社に確認してください。
厨房からは以上でーす!!
