飲食業

脱サラして飲食店を始めてしまう人たちへ

さて。

今日は、飲食店経営で失敗した私が、脱サラして飲食店を始める人たちが陥りがちな「勇者モード」について書いてみたいと思います。

料理って身近にあるので、自分も頑張れば何とかなると、勘違いされがちです。

何とかこの記事がブレーキになれば幸いです。

それでは行きましょー!

勇者モード

まあ、だいたい皆さんこれに陥るわけです。

自分も2020年に独立させてもらった時はもう勇者の中の勇者でしたね。

10年以上料理人としてやってきたし、上司がやってる調理法より、こっちの方が美味しいし早く出せるしいいことしかない!みたいなものがたくさん溜まっていたので、それを全部表現したいと思ってました。

日本食はドイツ人大好きだし、このエリアには日本食ないから余裕〜って思ってた自分、今考えたら楽観的すぎて怖い。

日曜日とかに、家族に贅沢カレーを披露して、悦に入ってるお父さんとか、晩酌でちゃちゃっと美味いツマミが作れちゃって勘違いしてるお父さんもこれです。

飲食店は残念ですけど、それだけでは全くできません。

ネットのレシピで作って店で食べるよりうまいじゃん

これもよくあります。

家で時間かけて、材料費かけて作ればそりゃあ美味いもんが作れるわけです。

もちろんある程度、料理の腕は必要ですが、材料が良ければ美味いもんができちゃって、〇〇さん絶対お店やった方がいいよーって人が現れて、勇者モード突入です。

多分、最初の敵に負けて、一番最初の街から出直し。

飲食店ってのは、当たり前ですが、原価との戦いです。お客さんがいくらなら喜んで出してくれるのか、いくらなら価値を感じてくれるのか。いくらでもお金使えるなら、そりゃお店出来るかもしれません。

でも他にも落とし穴があって、主婦の方には想像もできないかもしれませんが、オーダーってのは重なってくるんです。一つ目のオーダーをこなしている時に来たオーダーに手を付けられるのは、当たり前だけど、一つ目のオーダーを出してから。

混めばどんどん提供が遅れていきます。

それを想像できず、手の込んだメニューを作ってしまって、お客さんに提供が遅れて、怒らせてしまっては元も子もない。

これについては見落としがちです。

あとは、良い業者を知ってるかどうかも大事な部分。

良い仕入れ先を知っているかどうかだけでも、生き残れるかどうかの分かれ目になります。

日本食がこれだけウケてるんだからなんかやればいけるはず

独立した時の自分は気がついてなかったのです。

都心部の人しか日本食とか他のレストランに興味がないってことを・・・。

ちょっと大袈裟にいうと、日本食がないエリアには日本食がない理由があるってことです。

やっぱり郊外のエリアだと、全然日本食に興味がないって人も多いし、寿司しか知らない、しかも寿司といっても、生魚の入ってないロールしか食べたことないって人ばかり。

需要のないところに、需要を作り出せばそのあとはそのエリアを独占できますが、そこまで耐える資金がないと厳しい戦いになります。

とりあえず一国一城の主人になってみたい

もう何も考えずに、一国一城の主人になりたいだけの人もいます。

もうこの状態の方は、主人になった時点でゲームクリアなので、あとの目標は城を維持するだけ。

もちろんそんな人には城は維持できないので、朽ち果ててゲームオーバーです。

社長とかマスターとか親方とか呼ばれて、まんざらでもなくなったら、もう終わりの始まりです。

自分はここだけは、いつになっても名前で呼ばれたいと思います笑

まとめ

とにかく自分でお店をやったことがない人は勇者モードになりがち、というか全員なるので、まずは城の守りのことから考えてみることを強くおすすめします。

守りさえしっかりできていれば、後で仕切り直すこともできます。

一に守り、二に守り、ですよ、本当に。

美味しいものを作れば繁盛するなんて簡単じゃないですから、本当によろしく頼みますよ。

それでは厨房からは以上でーす!

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