立場が人を変えるとはよく言いますが、なんとこんな自分でもたった二、三か月ですでにそれを感じています。
というのも、僕はドイツに住んで16年になるわけですが、正直ドイツ人とドイツ語で話すのがとても苦手でした(今も得意ではない…つらっ)
語学学校、バイト、現在まで、ほとんど外国人同士でしか話したことがなかったという温室育ち(?)
(ネイティブアレルギーです。あと猫アレルギー)
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ドイツ語レベルはまったく変わってない
外国人同士、下手くそ同士だと何となくで分かり合えるから、あんまり気負いもせずスラスラ話せる時もあるわけですが、基本できるだけ普段はドイツ語を話したくなかったわけです。
気が乗らない時は、はいといいえで笑ってやり過ごすこともしばしば…。
そんな僕がなんで、ドイツ語を話すのが嫌じゃなくなったか、それは
1、オーナーという立場になって真剣に話を聞いてもらえるようになった。
2、自分よりドイツ語話せる日本人が近くにいないから下手くそでも恥ずかしくない。
3、自分がドイツ語で話せば話すだけ自分が得をするのがわかっているから。
これにつきます。
オーナーという立場になって真剣に話を聞いてもらえるようになった。
これ、実はめちゃくちゃでかいです。
語学学生の頃って、先生とか友達は、自分のドイツ語が下手くそでも割と真剣に聞いてくれるわけです。
だから喋れるようになってきてると勘違いしちゃうわけです。
でも実生活で語学学校レベルのドイツ語を話すと、まず相手にされません。
特にアジア人の男性は(!)
そういう事の積み重ねでドイツ人とドイツ語で話すのがものすごく嫌になっていたわけですが、自分が営業される立場になると当然、
向こうも僕がどんなにつたないドイツ語を話しても聞いてくれるし、まあ要するに会話が楽しくなるわけです。
これがやっぱり語学上達するコツだよなーって今さらながらしみじみ感じています(涙)
楽しいから話す、伝えたいことがあるから話す、そのなかで相手の話し方を真似したり、文法を注意してもらったりしてうまくなっていく。
これが外国人同士だとあまりないわけですよね…。
自分よりドイツ語話せる日本人が近くにいないから下手くそでも恥ずかしくない。
自分のような、バカになりきれない、ヘボいプライドのある人間にとってはこれもデカかったりします(ダサっ)
自分がここでは一番話せるんだ、僕が通訳してあげなきゃ!くらいな環境に自分を置くと話せるようになるかもです。
自分がドイツ語で話せば話すだけ自分が得をするのがわかっているから。
こいつもでかいです(笑)
正直言って、オーナーになると道行く人すべてがビジネスの相手になったわけです。
「親切は無料だ!!」って名言がうちのイタリア人アドバイザーのピエトロにあるわけですが、たしかに誰かに親切にして損するわけがありません。
ヤツの場合は100%下心です。
業者さん、ワインの営業に来た人、どんな店ができるのか知りたくてのぞき込んできた人、うちの椅子が欲しくて侵入してきた人、みんなと気軽に明るく話せるようになりました。
そういう状況に自分を置く、っていうことが語学の上達には大事なんでしょうね…ってまだまだ下手くそのくせに今日はめちゃくちゃ偉そうに書いてみました。
少しでも参考になれば幸いです。
それではまた!