ここドイツは、みなさんご存じの通りロックダウンしてから7か月目ということでかなり前とは働き方も変わってしまいました。
日本でも、色々コロナ前と後では働き方も変わってしまったという方もいることと思います。
ということで、うちの店も例にもれず、暇になってしまって仕込み一つでも急いでやる必要がなくなってしまい、集中力が保ちづらくなってしまったので、そんな時「自分はこんな風に考えなおしてやってみたらうまくいったよ。」みたいな話をしてみたいと思います。
それでは行ってみましょー!!
クリックできる目次
とにかく店が暇。やることがない。
題名の通りなんですが、かれこれ何か月もこの状況で、いろんな宣伝や広告を試してみたけど、結局テイクアウトのみだと仕込みも少ないし、やることが少ないなんて店は少なくないと思います。
自分もがっつりその一人です。
そんな時にNetflixでアラン・パッサールというフランス人の料理人の方のドキュメンタリー映像を見ました。
https://www.netflix.com/watch/80075157?trackId=200257859
自分の店の野菜を自ら農園を買って、栽培してしまうようなレベルの違う料理狂の方で、衝撃を受けたわけなんですが、中でも印象に残ったのが「動作を極めるのが好き」というような発言でした。
彼がフランス語で言った言葉を、自分が日本語で正しく理解できているかは、わかりません。
でもこれは前から意識していたことなので、改めてちょっと考えてみました。
動作、所作、雰囲気
例えば、最初に仕事を教えてくれた先輩ならこんな時、どんな風にこの野菜を切るだろうか。
仕込み前に、どんな準備をするだろうか。しまう容器は、キッチンペーパーはひくか?
などなどその先輩になりきってやってみる。
もしくは情熱大陸やプロフェッショナルで見たあの憧れの料理人の方ならどんな風にするだろうか?
それを想像しながら完コピするつもりでやってみる。
すると、驚くくらいに集中できるし、雑なこともしなくなる。
もちろんそれだけに集中しても、仕事は成り立たないわけですが、邪魔が入らなそうな状況をできるだけ作って、先輩や憧れの料理人の動作を真似してみると自ずと職人っぽい所作や雰囲気も出せるんじゃないかなと思います。
もちろん、「上っ面だけ真似したってそんな雰囲気までは出ねえよ」って意見もあるでしょうが、やっぱり恰好つけるくらいじゃないとプロっぽさってのは出てこないと思うので、恰好つけすぎだろって思われるくらいでちょうどいいんじゃないかな、と思っています。
まとめ
まとめもクソもないですが、「職人っぽい動作ってどんな感じだろう」と想像しながら仕事の動き、動作を考えてみることは、料理に限らずどんな職業でも効果のあることだと思います。
「イチローさんなら、こんな状況でも明日の試合に向けて黙々とトレーニングするよな…」
と思えば、サボろうとする自分を律することができる。みたいなイメージですね。
ということで、厨房からは以上でーす。
おやすみなさい。
[…] 飲食業 料理経験11年目の今も意識していること […]