今日はドイツの野菜や肉食材について知って頂きたいのでそれについて話したいと思います。
この記事を読めば、ドイツでいかに飲食店に適した野菜や肉を見つけるのが大変かお分かりいただける(笑)と思います。
ぜひ参考になれば幸いです!
まずは野菜
まずは野菜について。
基本的にレストランなどは飲食店専門の野菜屋さんが毎日野菜を配達してくれます。
日本食に詳しい業者さんなどは、日本人が好む野菜などをよく知っていて、その好みに沿ったものを配達してくれます。
しかしながら、僕たちのような小さなレストランだとどうしても発注が少なくなり、大型店で働いていた頃より野菜の鮮度にばらつきが出てきます。
というのもケース単位で発注すれば業者さん側も配送、梱包が簡単なんですが、
僕たちのように人参2本玉ねぎ5個のような細い発注だと、冷蔵庫に保存されている古いものを少量ずつ梱包し直さなければいけません。
必然的になかなか良いものを仕入れることができません。
これは業者さんを責めているのではなく、八百屋さんの経営上仕方ないことだと思います。
なので海外でレストランを起業される方は、物件取得後、まず野菜の業者さんの選定から始められると思うのですが、まとまった発注ができないうちは、なかなか良い野菜を手に入れることもできず非常に大変だと思います。
自分はある程度ドイツの業者さんを知っていたので、業者さんを決めることは簡単でしたが、腐った玉ねぎ(ドイツでは腐ったものが届くのは割と普通だと思います!!)などが届く度に試しに違う業者さんにしようかなーと悩んだりします。
ということで小さな飲食店さんは、自らスーパーに足を運んで野菜を買ってくるのが普通だと思いますが、立地によってはちょっとした野菜を買うだけでも往復で30分かかってしまうなんてことはざらだと思います。
ホント同情します(笑)
なんなら店を探すときに、近くにスーパーがあるかどうかも見ておくのが大事ではないかなとさえ思っています。
安くて鮮度の良い野菜が手に入るスーパーが近くにあるだけで、グッと経営が楽になると思います。
これはドイツだけに限らず海外ではそうではないかなと思います。
しかーし、安くて良いスーパーが近くにあってもそこで良い野菜を探すのもまた時間がかかります(涙)
綺麗だなと思って手に取ったら裏側が腐っていたり、カビていたり、または綺麗だなと思ってもブヨブヨだったり本当に大変です。
お肉!!
次に肉についてです。
お肉はさらに大変。
業者さんを見つけたとしても配送リミットがあり、何ユーロ以上発注してくれたら送料無料などというところが多いと思います。
気軽に少量でも運んでくれる業者さんもあるにはあるのですが、そういうところは残念ながらあまり鮮度が良いとは言えないことが多いと思います。
僕たちもまだ肉の業者さんには悩まされています。
週の中頃は良い肉を持って来てくれるのに、週の頭や週末は腐りかけの肉が届いたりします。
かと言ってスーパーの肉は一部を除いてかなり品質に問題がある物が多いです。
ドイツは特に牛肉はひどいです(家庭で使う分には問題ない物も多くあります)。
固いのは当たり前で筋っぽくボソボソしています。
最近はかなり良くなってきていて、日本の和牛なども売っていますが1kg100ユーロ以上して全く店でも家でも食べれるものではありません。
結局、小さな店(僕たちのような)は足を使って何とか精肉店やトルコ系がスーパーなど探して買いに行くことになります(涙)
魚、魚、魚!
次は魚について魚についてはもはや壊滅的です。
ドイツは海がありませんし、そもそも魚を食べる習慣があまりありません。
食べるとしても鮭からぐらいです。初めてドイツに来た時はスーパーに魚が売ってないことに驚きました。
割と有名なスーパーに行っても、生の魚というのは鮭か鯛かタラか、後は貝類ぐらいでしょう。
ここは本当に業者さんに頼るしかなく、パリやスペインやポルトガルから魚を輸入してくれる業者さんを見つけるしかありません。
しかも夏場などは店に着く頃にはもうかなり傷んでしまっている時も多いです。
まとめ
まとめドイツで日本食をやろうと思うと食材を手に入れるだけで、一苦労なので海外で起業をされる予定がある方はその辺も頭に入れておくといいかなあと思います!
それでは厨房からは以上でーす。