飲食業

僕たちがお客様の要望に応えない3つの理由

なんだかいきなりケンカ腰なタイトルをつけてしまいましたが、実際はヨワヨワデブハゲ眼鏡おじさんの戯言なので最後まで読んでもらえると、普通に喜びます。

これを読んで、差別化とは…ってことを少し考えてもらえると幸いです。

みんなと同じことをして稼ぐくらいなら料理やめた方がマシ

と、またいきなりケンカです(笑)

正直言って、これが本心なんですが、みーんな同じことをやって何が楽しいんだろう?

と、思っています。

元々、あまのじゃくな性格で苫小牧高専を二十歳で卒業して、ドイツに来たのでそういう気はすでにあったんだと思いますが、歳を重ねるにつれてもっと悪化しました。

「料理は生活するための手段です」

「自分は決められたことを正確にこなして、お給料をもらって趣味を楽しみます」

という人を非難するつもりはありませんが、曲がりなりにも料理人を名乗っているのにも関わらず、万人受けすることばかりを考えている人はやはり尊敬はできませんね…。

自分は寿司もラーメンも天ぷらも大好きですが、それで人気店になったとしてもたぶん全然嬉しくないと思います。

お客様が言うことと本心が違う

二つ目がこれですね。

今年の冬ころ、ツイッターとかでつぶやいたりして、すんごく実感したんですが、お客さんは店側がリクエストに応えても実際はほとんど食べに来てくれないということ(笑)

例にあげて申し訳ないんですが、Rowanでお惣菜セットとかあったらめちゃくちゃ嬉しいです!みたいな声がたくさんあって、作ってみたんですが実際はいいねを押されるばかりで全然売れませんでした。

実感したのは、SNSの反応と売り上げは全然比例しないということ。

うちがベジタリアン料理を増やさないのも、それが原因です。

野菜がもっとあったら嬉しいなー、という声が大きくても、実際みなさんレストランや居酒屋に行けば、食べたいのは揚げ物や炭水化物だったりします。

それを責めているわけではなくて、人間ってそういうもんだし、気持ちも痛いほどわかるので、リクエストやご意見はありがたく頂戴して、懐にしまっておくようにしています。

もし自分たちがいける!って思えるタイミングがあればメニューにいれたりすることはあると思います。

ドイツ人に受け入れらるかの壮大な実験

そしてこんなこと言ったら怒られそうですが、寿司、ラーメン、天ぷらをやらないのは自分たちの料理がどこまで受け入れられるかの実験だったりもします。

例えば、かなり意外だったのはイカメシが結構ドイツ人に受け入れられていること。

あんなとんがった気持ち悪い魚介類の足と胴体を引っこ抜いて、体に米と野菜を詰められた料理が受け入れられるなんてめちゃくちゃ意外だったし、嬉しい誤算でした。

イカメシがないだけで帰っちゃう人もいたくらいです(笑)

こんな実験に巻き込まれてしまった人には申し訳ないですが、生半可な実験ではないので、ぜひお付き合いいただけると幸いです。

絶対に後悔させません。

まとめ

以上、見た目がヨワヨワデブハゲ眼鏡おじさんのケンカ腰の戯言でした。

海外に行くと、日本食レストランがだいたい同じようなことしかやっていない理由は、お客さんの要望に応えすぎてるオーナーさんが多すぎるからじゃないかなーと思ってます。

確かに、食文化の発達していない国だと知らない料理なんてのはほとんど注文されない(ドイツ人は特に同じものばかり食べたがる!!)ので、有名なものばかり揃えてないと選択肢にすら入らない。

だからしょうがなくやってる!って人は多いと思うんですが、それにしても…な状況なのでつい書いてしまいました。

いつか、あそこの店は、いつも見たことない料理ばっかりあるな…。って言われるようになったら嬉しいです。

暇だと心が折れそうになりますが、全力で頑張ります。

よろしくお願いします。

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