これは初めての試みなんですが、音声文字変換でこのブログを書いています。
喋るとどれぐらいで何文字書けるのかはちょっと楽しみですが頑張ってみます。
ドイツ、ロックダウン序盤
さて。
まさかまさかロックダウンが6ヶ月も続くなんて思ってなかったわけです。
最初の11月12月は、 もうすぐロックダウンも終わるだろうと思っていて…。
こんなことを言うのもなんですが、もう今思えば半分腰掛け、 のようなテイクアウトメニューでやっていたなと思います。
まあ今振り返ればですがその時は本気でした。
自分達もテイクアウトだけのお店で働いたこともなくて、ロックダウンも一ヶ月ぐらいで終わるだろうと高を括っていたので、100%テイクアウトのメニュー開発に打ち込めたかというとそうではなかったと思います。
1月になってこれは「長引きそうだな」と 気が付いた時に、本気でテイクアウトメニューついて考え始めました。
そこで、生まれたのがドイツのツイッター民の中では少しだけ流行った「35ユーロ弁当」(笑)
弁当と言いつつ、おかずだけでこれでもかってくらい贅沢なおかずセットでした…。
実はこのときの「35ユーロ弁当」を豪華にしすぎたせいで、年明けに「35ユーロ弁当」をやめてからもだいぶと、「あのお弁当」を注文したいという声がやまず、悩まされました。
2021年になってもロックダウン解除の雰囲気なし
それでも、1月2月3月と右肩下がりで売上は落ちるばかり。
ここまで下がるかというところまで下がったところで、4月に今の作り置きボウルスタイルに変更しました。
スタイルを変えた理由は三つ。
- Rowanのエリアにお弁当の価格帯があっていないなと感じたこと
- おかずとご飯が、別れているスタイルに馴染めない人が多かった
- お弁当の出来立てにこだわると提供時間がとても長くなってしまう
これが、主な三つの原因でした。
とはいっても、まず最初の課題は、あのエリアの人たちが気軽に買える価格帯に合わせて、
それからメニューを考えるというのが大事でした。
今あるお弁当の値下げをするわけではなくて、
先に値段を決めてその値段に合わせて料理を作る。
それでお客さんの反応を見ること、が僕たちの狙いでした。
この狙いは、今の段階では成功したと言えると思います。
メニューを見て足を止めるお客さん。
そのお客さんが、実際に中に入って来てくれる確率もかなり上がりました。
あとこれは平日の昼に限ったことですが、時間のない会社勤めの方のお昼休みに、
この作り置きのボウルをパッと選んでパッと買って帰れるというスタイルはとても高評価を頂いています。
3人4人5人と連れ立って買いに来てくれるお客様も増えました。
作り置きなので品数…、まあ例えば唐揚げは今日はあとひとつしかない。
でも唐揚げを食べたい人は二人いてその二人が、唐揚げの取り合いをするなんていう盛り上がりを見せたりもすることがあります。
次回来た時は僕が唐揚げ食べるぞみたいな感じでリピートを自然に作る形にはなるのでとても良い
兆候だなと思います。
苦戦していること
あとは作り置きのボールに変えて、 最初に苦戦したのが、 作り置きであるということを説明する、方法と言うか自分のドイツ語の表現でしょうか。
その辺の表現も今はかなり上手くなってきて、
中に入ろうか迷ってるお客様には、 作り置きのボールを直接見てもらって、
出来立てではないけれども、全ての食材の状態に完全に気を配って、作っているというアピールをしっかりして、その上でこれはサラダボウルですと、冷たい状態で食べてもらえるように作っていると、そこはあらかじめ理解してもらってから買っていただくのが重要だなぁと今は思っています。
「冷たいのか?」と聞かれて、
いやまだ温かいよ、なんていう嘘をつく必要は全くありません。
これは冷たい状態で食べてもらうように設計して作っているし、温めて食べたかったらメインの部分だけを温めてその温め方もしっかりと説明して…。
そういうコミュニケーションをしっかり取った上で買っていただくというのが、今後のリピートにもつながると考えています。
今の課題は平日の夜または休日週末ですね。土日は時間があるので、
あったかいものを食べたいというお客さんはやはり非常に多い。
もちろん、 すぐ帰るという魅力があるのでこれで大丈夫って言うこともたくさんいますが、
特に土日はやはり待ってもいいから、
「温かいものを食べたいので今日は違う店に行きます」
という方が多い週末をどう攻略していくかが今の僕達の課題です。
とにかく足を止めて頂いて、見てもらえれば、そして食べてもらえれば必ず後悔はさせない自信はあるので、これをコツコツ続けてなんとか持ちこたえたいと思います。
それでは厨房からは以上でーす。