長く続くドイツのロックダウンで、完全にレストランとして営業していた期間よりテイクアウト専門店の方が長くなってしまっているRowanの吉田です。
そんな中で、手探りでコーヒーを提供してきましたが、本腰をいれてお店のコーヒーを変えようと思って知り合いから全自動コーヒーマシンを買ったのでそのことについて書いてみたいと思います。
全自動コーヒーマシンについて
自分はながらくハンドドリップ一本でやってきた(何者!)ので、あんまり機械には興味がなかったんですが、さすがにハンドドリップだけではオーダーが重なった時に対応しきれない、でも業務用のエスプレッソマシンは高すぎて買えないってことで、その時たまたま日本に帰国される予定だった方から全自動のコーヒーマシンを買い取らせていただきました。
実はエスプレッソマシンは今のお店を買い取ったときにはあったのですが二度泥棒に入られて見事に盗まれてしまいました…。
正直、メーカーごとに違いはあると思うのですが、値段ほどの差はないと思うので、お店で試飲させてもらって気に入ったメーカーの中で安めのモデルを選らんでも家で楽しむ分には十分だと思っています。
おいしいエスプレッソをいれるために
で、その全自動コーヒーメーカーです。
日本だと、デロンギやサエコなんかが有名だと思います。(Saecoをひらがなで書くと違和感すごい)
僕は知り合いから、買い取ったのでメーカーの選択肢はなかったわけですが、自分が使っているコーヒーメーカーはフィリップスというメーカーの全自動コーヒーメーカーを使っています。
それまでコーヒーを大々的に売るつもりもなく聞かれたら一応あるよって感じでネスプレッソのコーヒーを出していたんですが、カプセル代がバカにならないのでこのままロックダウンが長引くなら…と思って、思い切って全自動コーヒーメーカーを導入することにしました。
そしてその全自動コーヒーメーカー。
メーカーによっても色々だと思いますが、豆の挽き具合、豆の量などもそこまで自由に選べない。(自分のコーヒーメーカーは大雑把に3段階で豆の量とコーヒー自体の量は選べます)
ということで、自分で色々なコーヒー豆を買ってきて試しましたが、色々気がついたことがあるのでここに書き記してみたいと思います!
- 全自動コーヒーメーカーのエスプレッソは圧が弱いから本格的なコーヒーマシンのような濃いエスプレッソは抽出できない。(当たり前)
- コーヒー豆専門店で売っているような自家焙煎のエスプレッソ用の豆でも焙煎が足りなくて、スーパーやネットで買える、ちょっとお値段高めの深入りイタリアンローストが結局一番良い
- 当たり前ですが、カフェじゃなくてもお店の営業を回すには、全自動コーヒーメーカーだと動作が遅くて混むと厳しい(笑)
こんなところです。
なぜ深入りイタリアンローストがいいか
自分もコーヒーはかなり好きで毎日4,5杯は飲むわけですが、浅煎りや中煎りの豆で淹れた酸味のたったコーヒーをおいしいと思えるようになったのはつい最近のことです。
なので、こう思ったわけです。
全自動コーヒーメーカーを買うような、手軽においしいコーヒーを家でそれなりに経済的に負担を背負わずに楽しみたいという人にぴったりなのは、やっぱり超深煎りのイタリアンローストでは!?
ということを。
やっぱりなんだかんだ言ってちょっと苦くて、酸味があまりなくて、濃いコーヒーが好きな人多いですよね。
そこで中煎りの鮮度の良い豆を全自動コーヒーメーカーに突っ込んでも酸っぱくて中途半端に濃いエスプレッソが出てくるだけです。
豆の元の味…とか、さわやかなフルーティーな味…みたいなものを楽しみたいときは黙ってハンドドリップしましょう。
ということで、自分が色々悪あがきして、全自動コーヒーメーカーに色々、高級な豆を突っ込んでみて、結局そのへんで売っているちょっとだけ高いイタリアンロースト豆が一番おいしかったし、万人受けするよって話でした。
ドイツはまだまだロックダウンが続いています。
それでは厨房からは以上でーす。