飲食業

ドイツの飲食店、現在の状況(売り上げ、補償金など)

タイトルの通りですが、現在の状況をざざっと書いてみたいと思います。

海外の飲食店って実際、今どうなの??って人はサクッと読んでもらえれば幸いです!

売り上げ

自分の店Rowanは去年の8月にオープンしました。

その後11月から二度目のロックダウンに入ったので実質まともに営業できたのは三か月弱ってところなので、あんまり参考にならないと思いますが、当時と比べると今の売り上げは30%くらいにまで落ち込んでいる感じでしょうか…。

簡単に言うと日商10万円だった店舗が3万円しか売り上げられないといったところですね。

これに関しては、リモートワークなどで外に出る人が少ない、時間があるから自炊でみんな耐えてる、収入が減ってるから節約してる人が多い…などなど色々原因はありますが、やっぱり飲食店にとって店内で飲食ができない、お酒が売れないというのが間違いなく痛いところです。

正直、店内で食べられないなら自分でも、よっぽど美味しい店でない限り外食はしようとは思えないですね…。

あとは自分で作れない料理とか、作るのが大変な料理なら迷いますが、あまりドイツにはないです(笑)

話がそれました。

あとは国から、普通にオープン出来ていたころの売り上げの75%になるくらいには補償金が出たので(とは言っても振り込まれるのに2か月ほどかかるので苦しいことには変わりない。)なんとか家賃や保険料などは払えているというところでしょうか。

簡単に言うと、月商100万円だった店が30万しか稼げなかった場合45万は国からもらえるという話ですが、後々返さなければいけない可能性もあるのでなかなか怖いところではあります。

就労時間は?

就労時間を短くすることで、国から人件費に対する補助金がもらえるので多くの店舗ではこの補助金を申請していると思います。

細かいルールは会計士さんにお任せしているのでわかりませんが、まったく働かなくても元の給料の7割は国から支給されます。

うちの場合で言うと、共同経営している僕ら二人だけが実働していて、社員さんたちには完全に去年の11月からお休みしてもらっています。

正確な数字ではないかもしれませんが、聞いた話によると、仮に週10時間くらい働いても7割の補助金にプラスされるのは20ユーロくらいらしく時給2ユーロくらいになってしまうという感じでした。

もちろんそんな単純な計算ではないと思いますが、元の給料に差がなければ、そんな感じだと思うのでだったら働く義務がない人はできるだけ家にこもっている方が得とも言えるかもしれません。

もちろん引きこもるのが苦じゃない人に限ります。

自分は去年の3,4月に買い物以外でほとんど外に出なかったらさすがに頭もおかしくなりそうでしたし、とにかく体が半端じゃないくらい鈍りました。

もうあの経験は絶対にしたくないので、とにかく仕事があるだけでも感謝してます。

他の飲食店は?

僕のエリアの最大のライバル店は、かれこれ6か月も店を閉めていて、国からの補助金で人件費を払い続けてるようです。

老舗だし、大型店で毎日繁盛していたので蓄えはあるでしょうがさすがに大変そうな様子です。

こういうときに大型店は厳しいというか、リスクはあります。

他で言うと、カフェなんかは逆に売り上げが伸びて人件費は削れてる業態だと思います。

とにかくドイツでは散歩しながら飲むコーヒーは外せませんから、とにかくカフェはいつも行列、しかも店内に入られない分、一人でお店を切り盛りできてしまうので人件費も抑えられる。

特にドイツはコーヒー一杯が3ユーロ前後で飲めるので、お客さんもかなり気軽に買います。

普通に毎日2,300杯のコーヒープラスパンとかケーキも売れるので、10万円以上は一人もしくは二人で生み出しているはずです。

まとめ

  • 売り上げは厳しいけど、国からの補償金でなんとかしのいでいる
  • まったく働いていない人もいれば、ロックダウン前の半分くらいの時間は働いている人など様々
  • カフェやテイクアウト専門店などは逆に売り上げを伸ばしている

というような感じです。

それでは厨房からは以上でーす。

こちらの記事もおすすめ!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です