おはようございます。
すっかりさぼり癖がつきまして、ブログ書かなきゃと思えば思うほどツイッターがはかどる吉田です。
今日はRowanのメニューをガラッとお弁当からボウルメニューに変えたのでそれについて書いてみたいと思います。
10ユーロの壁
以前から、自分たちのエリアには少し値段が高いことを理解しつつ、あえて15ユーロから20ユーロの間の価格帯で勝負してきました。
意地でも安売り競争には参加しない。
自分たちのお弁当には15ユーロ以上の価値がある。
と、もうイケイケです。
ところが、1月から3月にかけては低空飛行が続き、さすがのRowanも国からの補助金があるとはいえ限界に近くなってきました。
それでも自分たちの誇りを捨てるわけではなく、何かこの辺りのエリアの人々に気に入られる方法はないか…。
考えれば考えるほど、やはり値段しかないという結論に至りました。
もちろん、今の商品を安売りするのではなく、提供方法を変えて、9,8ユーロに見合ったボウル料理に変更する。
注文制ではなく、作り置きにして、しっかり冷ましてから盛り付けてお客様にすぐ持っていってもらえるようにする。
そこまではっきり明確に変更を打ち出すことにしたわけです。
変わった事
おなか一杯になりそうなボウルが10ユーロ以下で買えて、しかも待たずに持っていける、という事で、まず変わったのがお客さんの層。
今まで幾度となく道ですれ違って、挨拶する関係になっても、一度も買いに来てくれなかったお客さんが買いに来てくれたり、近くに住んでたけど中々入れなかったという日本人のお客さんが来てくれるようになった。
これは大きな変化でした。
もちろんお弁当を2つ売れば30ユーロ超えてたのが、20ユーロくらいになってしまったので、数を売らないとなかなか売り上げは立ちません。
それでも色々な層のお客さんにアプローチできるようになったのはロックダウン解除後を考えればかなり効果大で、とにかく今のうちに認知を広げて出来る限り解除後にいいスタートを切りたいと思っています。
簡単すぎる結末ですが、日本人として日本食レストランで働いていると、自分たちの料理の値段に慣れすぎてしまって、そのエリアの住人の選択肢にも入らない価格帯で勝負してしまっていることもあるよーというお話でした。
もちろん、普通に営業できていれば色んな場所から車で食べに来てくれるお客さんもいるので、割とロックダウン中に限った話になるかもしれませんが…。
それでは厨房からは以上でーす!