さて、僕達もコロナの自粛中に地道に準備を進めてきたわけですが、ここに来て従業員達に、目に見えない不満が溜まってきていることを感じたのでそれについて少し書いてみたいと思います。
「仕事ができる人」にも色々なタイプがある
レストランで普段営業していれば、その日の売上や、こなせた仕込み、まかないなど目に見える成果があります。
海外であればチップが多かったり、その日の売上目標に達成していれば小さなボーナスがあったりするかもしれませんよね。
ドイツのお客さんは料理が美味しければ素直においしかった、とホールスタッフに伝えてくれますし、まかないがおいしければスタッフから褒められたり、感謝されたりすることもあります。
わかりやすい「ご褒美」があるわけです。
毎日の営業は大変ですが、こういった目に見える反応があるので、それによって報酬を得ることができます。
レストランの準備期間中というのはその明確なわかりやすい報酬が全くありません。
例えキッチンが完成して、試作をしても感想を言ってくれる人すら、まだあまりいないはず。
今日は祝日だし、特にやれることがないから、いったん店を掃除をしようと言っても、「綺麗になったな」くらいの感想しかなく、オープンしていないのでチップやボーナスが出るわけでもありません。
そういった小さな達成感の欠如は少しずつ積もって最終的にはオープン前に 人間関係で苦労する羽目になる可能性もあります。
単純作業を頭を使って効率的に終わらせて、満足する人。
海外の予測できない業者の対応にも余裕を持って対応して淡々と作業をこなせる人。
アーティストの様に細部までこだわって、空間作りを楽しめる人。
自分のような小さいチームにも色々なタイプの人間がいます。
書類作成や申請よりも大事なスタッフの精神衛生
レストランの立ち上げ準備中は慣れないことも多く、申請や許可、オープンしてもいないのにお金がどんどん無くなっていきます。
リーダーになると、君たちは言われたことだけやっていれば良くていいなあ、と思ってしまう気持ちはすごくわかりますが、そこはぐっとこらえて、スタッフの「気持ち」を最優先することが後々、一番取り分の多い戦法です。
特にコロナウイルス自粛期間中には他のストレスも多いので、こういう予測不可能な時代に新規オープンするリーダーはスタッフの精神衛生に注意することが必須だと思います。
まとめ
こんなことを書くとおこがましいですが、
明確な目標を定めその仕事を、時間内に終わらせられるように仕向け、達成感を与えてあげること。
一歩でも前に進んだという感覚を与えてあげることがリーダーの役割だと思います。
何をしたらいいのかわからない状態で闇雲に「じゃあ今日はこの辺まで終わらせて」という感じで毎日を過ごすことは、準備期間中、ある程度はしょうがないですが、出来る限り避けられるよう計画しましょう。
と、自分への反省を込めた忘備録でした。
それではまた。